2023 ポスター発表事前抄録



 広汎型侵襲性歯周炎 ステージIV グレードCの11年経過症例
吉村英則(CDC)
【はじめに】
 進行した歯周病の改善後に、健康な歯周組織の維持のみならず様々な難題が待っている。
今回その難題に苦しみながら対応しているケースを報告する。
【初診】
2012年5月初診 性別:女性 年齢:47歳 職業:主婦 
性格:まじめ、心配性 主訴:歯を抜きたくない
現病歴:30代半ばより歯周疾患を自覚
前医に45抜歯を勧められ、保存を希望し当院を受診
全身的既往歴:花粉症、鉄欠乏性貧血
家族的既往歴:父親.重度の歯周病をへて総義歯へ移行  母親.局部床義歯
【治療経過】
16,25,45,46の歯内療法後SRPを行い、1ヶ月後再評価後SPTへ移行した。定期的なSPTの中で徐々に根面う蝕が認められるようになり、う蝕活動性試験を行いながら、う蝕予防に努めると同時に、サホライド塗布にて対応。
【考察・まとめ】
歯周病が改善したことにより、根面が露出することはよくある。
露出した根面はう蝕になりやすい。
このケースを通じ根面う蝕のコントロールの難しさを学んだ。


キーワード:【 広汎型侵襲性歯周炎.ステージIV グレードC 】【根面う蝕】



術後性疼痛に配慮したカリエス切削方法の模索
江川 誠一  (なんかよう会)
【要旨】
 昨今、AIPCや直接覆髄、断髄の手法について多数報告されており、歯髄の保存がより身近になったように感じます。私自身もなるべく歯髄の保存を心がけておりましたが、ある症例で結果的に抜髄になってしまったため、改めて、歯髄を保存するにはどうすればいいかを模索した経過を供覧させていただければと思います。
 抜髄になった症例は56歳の女性で、15遠心に深いカリエスを認めました。
症状がなくカリエスは歯髄まで到達していないことから、当然神経の保存ができるものと考え処置を行いました。コントラの回転数は視認できる程度で露髄はせず、痛みが出たとしても一過性のものと考えていたため一週間後に冷水痛が出ていた時は少し様子を見ましょうという説明にとどめました。しかし、1ヶ月経過しても痛みが消えず自発痛、咬合痛なども認められた為、抜髄に踏み切ることになりました。
 当時の処置のどこに問題があったのかを省みる中で、他の症例での覆髄の経過や、抜去歯を用いてどこまで削ればいいかを模索した結果を報告させていただきたいと思います。
 拙い発表内容ではありますが、ご指導のほど、何卒宜しくお願いいたします。
キーワード:【間接覆髄法】 【シールドレストレーション】




 - 戻る -